映画の話(ホラーと笑いの共通項について)
ブログっていうのは難しいもので何を書けばいいかが全くわからない。 ツイッターであれだけ好きに呟いても、いざブログとなるとなかなか纏められない。そんなん気にせず好きなことを書けばええよ、誰も見てねぇよ(良い意味で)と昔から付き合いのある仲の良い友人が言ってくれると、あぁそうなのかとそういう気にもなるのだが、それにしたっていざこうして記事を書こうとすれば、第三者の目だの、一応アイドルだからだの、そういったことがやたら気になり始める。
ブログは難しい。
こいつは呟きでも会話でもなく立派なアウトプットだからである。ある意味作品を作ることに似ているから、そう考えれば書く時に苦しくないわけがない。 好きなことを好きなだけ、たったの2〜3000字書くことの何が辛いのか。なんて心の中のブラック企業が言い出すと恐ろしくなる。そういった意味では毎日ブログを書けている人は本当にすごいと思う。私は頑張って月一更新すればまだいい方という、そう、この程度である。
ただこのブログも誰かに頼まれて書いているわけでもなく、週何回やれと、誰かに言われているわけでもない。自発的にやっていることではある。だからこそ責任を負わなければならないが、終わらせるも自由。誰にも文句は言えない。 ので、本当は、本当に、適当にやればいいのだ。
変な話、こんな出だしでも読んでくれる人は読んでくれる。読まない人は読まないだろう。当たり前のことだ。こいつの文章はつまらないんだなと言って、そのまま戻るボタンを押したりしてくれるだろう。 出だしはある意味篩(ふるい)だ。伊藤が書いているというだけで見に来てくれる人はそうそういない。 だとしたらちゃんと書けよと思われそうではある。伊藤三時の名はまだブランド化はしていない。
とりあえず今日は映画の話になる。
僕は家の事情でネトフリに入れないので(こんな言い方するとまるで宗教二世みたいだな)ネトフリに入っている友達の家に行ったり、学校のパソコンでログインしたりして一緒に鑑賞会をしたりする。元から映画が好きなのだ。ただホラーを観ることは一度もなかった。グロいのが駄目だったのだ。 宅飲みは殆どしないのだが、映画を観るときは時々酒を飲む。友人がいればなおさらだ。大学生らしく(?)安物のチューハイで晩酌ついでに映画を観る。 理由は特にない。そんなもんだろ酒飲む時なんて。
つい最近、その勢いで調子に乗った。ホラーが苦手なのであえてホラーを見たいという話になった。そこで、『残穢〜住んではいけない家〜』を観始めたら、思ってたより怖くなかったのをきっかけに、友達とも、家でも、やたらホラーを観るようになった。
昔、マンガのページも時々ツイッターとかで流れてくるし予告編からめちゃくちゃ怖がっていたPG12映画『不安の種』を観てみたら、思ったよりも全然怖くなかった。いや、怖いのか。怪奇現象ではなく登場人物の一人と付き合っているヒロインが。なんだあれは。メンヘラとも呼べない。 コミック原作なのもあってかトラウマ引越しセンターとかで時折笑わせに来る。あとエンディング曲がすごいカッコ良かったです。あれすき。
まぁさておき。 怖いのを、もっと怖いのを、と上には上を求めて行くたびに映倫の字はいつしかR15、時折R18が普通になった。刺激を求めた人間っていとも簡単に上まで上り詰めてしまえる。いや、案外上でもないのかもしれない。 R18なんて私にとってはイベントにサークル参加して、新刊回収のボランティアをやったり、合間合間で同人誌を買おうとするときくらいしか見ない文字列だ。それを今現在日常的に、しかも好んで観ているのは自分でもなかなか面白いと思う。
あ、ツイッターでR18を観ていると公言したら引かれそうだなと思ってたんですけど、影響を受けて案外観てくれる人も多くてとても嬉しかったです。以上。
話は戻るがそんなわけで、私は最近ホラーをよく観ている。ただどれもめちゃくちゃ怖いわけではないし、ひたすら人をネチョグシャにしてグロけりゃいいんだよと言わんばかりだったり、洋画ホラーに関しては洋画あるあるなのか当然のように突発的なエロシーンが出てきたりして、ホラー要素なんかよりもむしろそっちの方が怖い。森の中でいきなりそういう流れになるのは普通にビビるからやめような。
時々、本当にくだらないホラー映画に出会う。何で観てしまったんだろう的な映画は結構な数である。大概が洋画なのだが(洋画を馬鹿にしてるわけじゃないんだごめんね)これは怖いんだろうとR18モノを観ると大抵下品であるということに最近やっと気付いた。 日本ではなかなか言わないような下品な言葉やスラングや描写に、終始口を開けて観ているしかない。というか、シーンがいちいち分からず遅れてリアクションが来る。そういう映画は観ているとわかるが反応の仕方がいまいち分からないのである。 逆に良質なホラーは、G指定だろうが何だろうが純粋に怖い。恐怖を追求している。最近見たものだと『アンチヴァイラル』『グリーン・インフェルノ』だろうか。グリーンインフェルノはオススメは出来ないが。
というような感じで映画を何本か観ていて思った。 恐怖と笑いは紙一重なのだ。 コメディには『笑わせるところ』があるように、ホラーにも、『怖がらせるところ』というのがある。 もっと大きく言えば、視聴者の『期待通りにする』(期待通りは思い通りとは違う。期待とはそれを抱く本人すら何に期待しているのか自覚していないもので、雲のようにあやふやなものである、by著者)ところというものがあって、それが分かっていないと視聴者を楽しませることができない。 では視聴者は一体何を期待しているのかというと、大抵は『自分の予測のできない方向に持って行って面白がらせてほしい』『なおかつ納得のいく終わり方にしてモヤモヤを残さないでほしい』である。映画に限らずそれは小説、マンガ、演劇と、殆どのコンテンツに言えるだろうし、そしてそれはとても難しい。サスペンスものならまだしも、他は簡単に、期待に応えられなかったという結果になりかねない。
そういう点でホラーとコメディというものは類似している。えっ、こんなところで? という意外性は人々を楽しませるが、タイミング一つ間違えばそれは台無しになる。しかもストーリーの全てを集約し、終わってから『あの終わり方で良かったんだ』と思わせる終わり方でなくてはならない。
そしてそのタイミングがホラーとコメディは似通う部分が多々ある。俗に言う死亡フラグと呼ばれる伏線が似ていたりとかするので、あれはただ単に演出の問題で、ホラーにもなればコメディにもなる、そんな感じなのかもしれない。ホラーにもちょくちょく笑う部分があったりするし。
良質な恐怖と良質な笑いの方程式には共通項がある。
とりあえずこうして偉そうな文章を書くことなら私だって出来る。なんとなく絵文字がキラキラしてるのを書いた方がいいかと思ったが、見る分には良くてもなんせ性に合わない。俗世の流行りはよく分からない。とりあえず加工アプリが楽しいくらいには追いつけた。
とりあえず私は今、人を美味しそうに食べる映画が観たいと思っている。 観たいけど納得するものがなかなか無いから卒制でもう作ってしまおうかという発想にまでなっている。 スケジュールと予算の都合でヤバそう。
なんかこんなこと言うと引かれそうではある。 引かれて惹かれてどっこいどっこいだとええな。