浅瀬のような朝だった

午前三時半。 何があったのか最近すっかりこの時間に起きてしまうようになっていた。絵を描いたりして、深夜零時か一時に寝ても早起きをしてしまう。昼寝は多いとはいえ二時間程度なので合計の睡眠時間は、なんとも言えない数字になる。何時に寝てもそうなので少しばかり寝不足である。最近夢見は多少良くなったことが幸いだが、あまり中途半端な時間に起きてもやることがない。夢を思い出したり、適当な本を読むか、身なりを整えるために爪でも磨いているか、それくらいだ。 眠れない時の身体というのは不思議なもので、目が冴えて身体は疲れていたり、身体が内側から少し痒いようなそんな気がして落ち着かなかったり、眠りに落ちたと思ったら夢で瞬時に起こされたりする。私はたいがい眠れないときは二番目のような理由が多い。脳が眠くても身体が落ち着かない。こういうときは何をしても無駄なのでまず寝ることを諦めている。というわけでこの文章が生まれたのである。 一度、と言っても一昨年とかそんな時の午前四時頃、あまりにも寝られず、近所の路上で寝転がって風景を撮っていたこともあった。流石に今やる気はないが、あれはあれでとても楽しかった。撮られる方がどちらかといえば好きだが、撮るのも好きだ。まだ技術こそないが、水面に映る世界を撮るのをいつかやってみたい。 外は風が強いようで部屋にも風が吹いている。暑いので冷房をつけているのだ。最近の温度差には堪ったものではない。風邪でもないのに喉や鼻の調子が悪くなるのはもしかしたら温度差が原因かもしれない。見た感じでは先日のフェーン現象による暑さから一気に涼しくなって熱を出す人も多かったようだった。私もフェーン現象が10度以上も陸の気温を上げるとは知らなかった。 今年の台風の多さを見て、小学生の頃NHKの教育テレビの地球ドラマチックで観た内容をつい思い出してしまう。 『日本はその位置的にも、偏西風のことを考えても、将来的には絶えず強烈な台風が来る場所になってしまうため、住めるような所ではなくなってしまうだろう』 毎週のように台風が来て、週末が潰されているのを見ているとそう思う。ここまで多く台風が来てはこれまで通り暮らせる環境ではなくなるだろう。もう十年前に聞いた話だが今その通りになってしまっていて驚く。あと十年も経ったらどうなってしまうのだろう。 そうこうしているうちに太陽が外のアスファルトを照らし出す。本当に、今年は夏も秋もあったものじゃない。十一月に雪が降ったって今年は驚いてやらない。なんとなくツイッターを開くと『ツイッターで友だちを探しませんか？』と出てきた。探さないぞ。 前も言った気もするが今自分の身体には殆ど欲が無い。その為お腹はあまり空かず、夜食を食べたりはしない。水分不足になりやすいようなので飲み物は飲むようにしているが本当にそれくらいだ。昨日も昼を食べたがいつもよりは食べられなかった。暇をつぶす為の食事はよくやっていたが気が向かない。あまり酒も飲まなくなった。これでは痩せてしまうのも当然のことだが身体が求めてないのだから仕方がない。 なんだかんだで今年最後の暑い日が来る。そんな朝。