夢
「ねえ、顔を向けないと声が聞こえないの?」 家に帰った直後の会話で私の母から言われた一言。私は音が聞こえていないわけではない。手元にボードがない状態では頷くか首を振るかしか出来ず、片手が塞がった状態では、いつどこで誰が何をどうした、は答えられない。...
記録_献血
瀉血。しゃけつ。昔々に行われていた治療法の一つ。現代ではサブカルの世界でリスカに並ぶ『趣味』として現在も存在し続けている。 風邪でも熱でも何でも瀉血すれば治るというのは流石に現代では難しいだろう。ただ血を流し身体をリフレッシュさせるという点では一理あると思っている。残念な...
記録
大学の友人や後輩と話す時に筆談をするのだが、最近はスマートフォンのメモ機能を使うようになった。時々見返していて、その中でも私は面白いことを言っているな、思った以上に子供っぽいんだな、と思う事がよくある。 例えば、 『そのシャープペンね、 中学から使ってるの...
声がなくても筆がある。
『声が無くてもそこそこ生活出来る』ということに気づいた。 スーパーやコンビニは声を出さずとも買い物出来るし、歩きスマホ気味にはどうしてもなるが歩きながら人と話すことも可能といえば可能、手間がかかる以外はあまり不自由がなかった。 ...
浅瀬のような朝だった
午前三時半。 何があったのか最近すっかりこの時間に起きてしまうようになっていた。絵を描いたりして、深夜零時か一時に寝ても早起きをしてしまう。昼寝は多いとはいえ二時間程度なので合計の睡眠時間は、なんとも言えない数字になる。何時に寝てもそうなので少しばかり寝不足である。最近夢...
病院と狼と羊
前から予約していた病院に行った。前に紹介状を書いてもらった所だ。 ここで耳鼻咽喉科にまた行くことになってしまった。音声外来に行くという話は一体何だったのであろうか。音声外来はなかなかやっていないようで、とりあえず耳鼻科で再び診察を受けることになっているらしい。一回受けたのに...
人類最強の再会
最近寝付きの悪さに悩まされているため、起きる時間はことごとく遅い。午前十一時になってようやく起きて着替えをし、昨日ブックオフに行って買った本の整理をしていた。値札シールを剥がして本棚に並べる。手垢すら付いていないような本もちょっとボロい本もここにある。そこに中古の本を並べて...
全て親指の恋人達に
どんな時も、本屋は良い。並ぶ文庫本のタイトルを見てどんな話か想像してみたり、自分の好きなタイプの物語は一体どんなタイプなのかを分析してみたり、あえて自己啓発本のタイトルを見て、なんでこんなタイトルなんだとかイチャモンをつけてみることもある。...
映画が心に焼きついた
今日は大学の教授に今の自分の状況を説明しに行っていた。 教師とか年上とか、そういう人は至極苦手な分野だ。何でか分からないが最後まで相容れないことの方が多い。私がこんななので年下の人にはだいたい私が合わせて敬語か、敬語を使わなくてもいいと言っている。...
白髪と梨
私は昔から白髪が多かった。多過ぎて抜毛症を発症したことがある。それと中学生くらいの頃に同級生からブチブチ抜かれたことが一回あった。その時私は人前での声の出し方が分からず、上擦ったような声しか出なかった。どちらも徹底的に同級生には馬鹿にされた。そんなことも同時に思い出した。何...