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解く毒

ブログを書くというのは難しい。

というか、文章を書くのが難しい。

書いている本人が投稿しといて何を言っているんだと思われそうだが、だいたい自分で仕上げたブログ記事や作品を読み返して、なんでこんな文章を書いているんだ、と結構な頻度で思ったりする。 ブログはだいたい本当に思ったことを書いているだけなのだが、勢いで書いているのか私の纏める力が底辺レベルなのか分からないくらい、こいつは何を言っているんだ感がすごくて混乱する。 というか、昨日の自分が書いたのだし、昨日の自分が考えていたことなんて覚えているはずがない、もう自分が書いたものでもないのと変わらないのではないだろうか。そうに違いない。そうはいってもその元ネタは一週間前の自分が書いたものだったりするのでなんとも言えない。このXXXX。

作品に関しては夜更かしやら徹夜を繰り返しているのでめちゃくちゃ内容が薄っぺらくなっている部分があるように感じる。正直言って努力と違ってかけた時間というものは作品のクオリティに必ずしも比例しない。何日もかけて完成させた絵よりも落書きの方が評判がいいことがあるように。

実は今日は事情があり、かなり重い内容の記事で更新しようとしていた。ただあまりにもそんな内容ばかりでは流石に胃にもたれるし、そもそもこんな天気じゃ、書き手の私がそれを受け止めることが出来ない。重荷に負けて精神が呑まれる。 やはり受け手いてこそのブログ記事であり作品である為に、もう少し明るい内容で書いた方が良いのだろう。が、なんせ書くことがない。じゃあ何で書いているんだと言えば、強いて言うなら文章を書くことに対するリハビリだと思う。

練習で作った作品は習作と言うらしい。ブログは私にとって習作の置き場所である。実はブログは、ネタとなる一行は書き溜めているのだが、完成させるのはその日一日だけ、だいたい2時間くらいで完成させている。どれくらいで書けたかなんとなくではあるが測っている。だから見返すことがある。ただ当たり前のことながら、受け手に対して分からなければ意味がないのである。

情報量が多すぎるということは、受け手を混乱させる。それは私もそうである。私は混乱しているのだと、毎日のように情報が流れる世界で、自分が触れたくないものに触れているからか、はたまた逃げているのか、昨日駅のホームでなんとなく髪から林檎の腐臭がしたような気がして、その時そんなことを思った。 昨夜私はふと思いたってフォローを解除する作業をした。整理をして、場合によってはミュートをしたりして、情報量を制限した。トラウマに触れる内容は流れてこないようにする。申し訳ないけれど。恐らくその中にはストレスの発生源としてドクターストップがかかりそうな内容もある。 いや、多分ないが。かかったら面白いな。

ここまでしたのもこのブログにやたら情報量が多いからだ。混濁しすぎてそろそろ情報量のラーメン二郎の完成である。退廃思想、サブカルマシマシ。若干のダダイズム。丼の下の方に。それは汚れまくった自分の部屋のように自分の精神の荒れ放題具合を表す。発信することも、ある程度距離を置いたり時間をおくのも、必要なことなのだ。この年では自分のことは自分で管理しなくてはいけないし。

たまにだが、そういうことに対しておかしいと言ってくるひとがいる。傷つく人がいるじゃないかと。でもそれは違うと思う、自分を守るべきは自分だけだ。 そもそも人が向き合えるのは普通は一人だけなのに、SNSという一つの存在が何百人、何千人の役割を持っている。私たちはSNSは一つだし、とSNSに向き合うが、中に入っているのは性別も年も意見も違う他者何百人。自分のことなんて知らぬ、もしかしたら恨んでいるかもしれぬ、いや知ってはいるがどうでもいいような人から時折とんでもない毒が飛んでくる。本人に飛ばしている気がなくても私にとっては日常茶飯事だ。その毒に侵されて本当に毒を吐く心無い人間になる前にどうにかしないといけない。もっと言えば、自分の純度を守れるのは自分だけだ。自分の毒が危険な形で外に漏れ出さないようにするのは自分の役目だ。

私は私であり、あなたはあなた。どう頑張ってもその垣根を越えることはできないが、私はあなたに対してできる限りのことをするだろう。けれども、私があなたになるような、そのようにして垣根を越えることはできない。私はあなたに、あなたは私になってはいけない。 人間とは多量の情報である。情報の毒に侵されてしまった人間ほど、恐ろしい化け物はいない。それでも他者との繋がりを求める人間が過ちを犯さぬよう繋がるには情報が必要だ。私は私であると認識し、他者に無意味に毒されないことは、他者を傷つけないことより、どんなことよりも大切だ。そう思う。

どんなかたちであれ、わたしはあなたとつながっていたいのである。 たとえそれが冷戦状態の国同士の国境の兵士のようだとしても。

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